前回は、インタプリタよりPythonを実行しましたが、今回はファイルに記載したコードを実行します。
インタプリタの対話モードを使用する方法はプログラムの実行結果の確認程度だと思いますが、ほぼ全てのシステムはファイルにソースを記載して実行する形になると思いますので、ファイルの実行方法を覚えて、実際にシステムを実行する際にプログラムの流れがイメージつきやすいようにしておきましょう。
Pythonファイルの書き方
まずは、Pythonを扱っててよく見る拡張子についてまとめておきます。
- .py : Pythonファイルの拡張子です。pyファイルにソースコードを記載し直接実行することができます。
- .ipynb : Jupyter Notebookのファイル拡張子。Colabratory等でノートブックを作成しファイルをダウンロードするとこの拡張子になります。
- .npy 、 .npz : NumPy独自のファイル形式です。Numpy形式の配列で作成したデータとかを保存しておけます。AIでデータ処理をする際によく使います。
- .pickle、.h5 : 保存されたAIモデルのファイル形式です。学習させた結果を保存することで、次回より学習した状態でAIのモデルを使用することができます。
ざっと思いつく限りではこんなものでしょうか。どの拡張子がどういったものなのかを把握していると学習するときに整理がつきやすくなるので覚えておくとよいです。とくにCoraboratoryばっかり使用しているとipynbでPythonを実行できると思ってしまいがちですが、あくまでノートブックのファイル形式なので、混同しないようにしましょう。利用するのは一番上の.pyファイルになりますので、このファイルを作成します。
1) スタートメニューを開き、検索欄に“メモ”と入力し、ヒットしたメモ帳アプリケーションを起動します。

2) メモ帳に以下のコードを入力して、ファイルを保存します。保存場所は適当でよいです。この例ではC直下の[Python]というフォルダに配置しております。またファイル名は.txtを消して“hello.py”としましょう。
1 |
Print("Hello World!") |

それでは保存したファイルを実行します。
3) スタートメニューを開き“cmd”と入力し、コマンドプロンプを起動してください。

4) コマンドプロンプトを起動したら、恐らく最初の行は、“C:\Users\<ユーザー名>”となっているはずです。これは現在コマンドプロンプトが見ているフォルダを指し示しております。

この状態では、先ほど作成したPythonが上記のフォルダに作成していない限りはコマンドプロンプトでPythonファイルを触ることができないので、コマンドプロンプトが現在見ているフォルダを”cd”コマンドで変更してあげます。送信コマンドは以下の通りです。
cd <“hello.py”を配置したフォルダのパス>
例 : cd C:\Python
“cd”は「Current Directory」の略で、現在のフォルダという意味ですね。なので、cdコマンドの後ろにフォルダのパスをつけてコマンドを送信するとcdコマンドで指定したフォルダが現在のフォルダに変更されるわけです。
cdコマンドを送信後は以下のようになるかと思います。

これでPythonファイルを実行できるようになったので実行してみましょう
5) Pythonファイル名をコマンドで送信してファイルの実行をします。
hello.py

想定通りの結果が表示されることを確認できましたでしょうか。
以上で、Pythonファイルの実行方法は完了です。
次回からは文字列の扱い方について取り上げていきます。
今回は、以上です。お疲れ様でした。
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