前回の記事では変数の扱い方について取り上げました。今回は変数を扱いながら数値リテラルの使い方と四則演算について取り上げていきたいと思います。
四則演算について
学校で学習する四則演算はPythonではそれぞれ対応した記号を用いて計算することができます。
使い方は簡単ですので、それぞれ変数を利用しながら一つ一つ簡単に確認していきます。
まずは基本的な書き方ですが、数値リテラルもしくは変数の間に四則演算子となる記号を書きます。

以下に四則演算子のまとめを記載しておきます。
四則演算早見表
演算名 | 対応記号 | 計算式 |
足し算 | + | a + b |
引き算 | – | a – b |
掛け算 | * | a * b |
割り算 | / | a / b |
整数除算 | // | a // b |
商の余り | % | a % b |
指数演算 | ** | a ** b |
足し算
足し算には“+”を使用します。具体的な使い方については以下の通りです。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #aとbを足し算し変数cに代入 c = a + b #cを出力すると5が表示 |
引き算
引き算には“-“を使用します。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #bからaを引き算し変数cに代入 c = b - a #cは出力すると1が表示される |
掛け算
掛け算には“*” (アスタリスク)を使います。キーボードには×がありませんので代わりにアスタリスクを使用します。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #bからaを引き算し変数cに代入 c = b * a #cは出力すると6が表示される |
割り算
割り算には“/” (スラッシュ)を使います。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #bからaを割り算し変数cに代入 c = b / a #cは出力すると1.5が表示される |
割り算(小数点の切り捨て)
“//” スラッシュ2個で小数点を切り捨てて計算することができます。整数除算といわれるものです。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #bからaを割り算し、小数点を切り捨て変数cに代入 c = b // a #cは出力すると1が表示される |
余り
“%” を使用すると割り算した数のあまりを求めることができます。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #bからaを割り算し余りを変数cに代入 c = b % a #cは出力すると1が表示される |
指数計算
“**” アスタリスク2個を重ねると指数計算になります。
指数計算は 2 × 2 × 2 × 2 × 2 と書くのが面倒くさいので 「2^5 (2 の 5 乗)」 と表現しようといったものですね。
2 ** 3 と書くと 「2^3 (2の3乗)」となります。
1 2 3 4 5 6 |
#変数を定義 a = 2 b = 3 #bをaの指数倍しcに代入 c = b ** a #cは出力すると9が表示される |
計算の順序
四則演算の計算順序は数学や算数での四則演算と同じです。+,- よりも *,/ が優先され、さらに ()を記載すれば()の中の計算式が優先されます。
1 2 3 4 5 6 7 |
a = 2 + 3 * 3 print(a) #11を出力 b = (6 - 3) / 3 print(b) #1.0を出力 |
以上で、四則演算についてはおおよそ完了です。
特に難しい内容はなかったと思います。上記の内容を用いて電卓を作ってみるとよいかもしれません。
次回からは代入演算子について取り上げていきます。
今回はここまでです。お疲れ様でした。

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