前回の記事では数値の扱い方について取り上げましたが、今回からは文字列を扱っていきます。
文字列の扱い方についてもいくつか覚えておかなければならない内容がありますが、この記事では書き方及びコメントの扱い方について取り上げていきます。
文字列の書き方
文字列は定義したい文字列の両端を「””(ダブルクォーテーション)」で囲むことで定義することができます。
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a = "ここに文字列を定義します" print(a) #出力で結果を確認できます。 |
文字列は「”””(ダブルクォーテーション3つ)」複数行にまたがって定義することもできます。あまり活用する場面はありませんが、改行して出力したい場合に便利ですので、覚えておきましょう。
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string = """文字列を定義します。 複数行にわたって定義しています。 出力しても3行で書き出されます。""" print(string) |
また、Pythonの文字列を定義する際にダブルクォーテーションで囲んだ文字列は複数に分けて記載しても自動的に連結されます。また、「()(括弧)」を使えば、複数行にわたって定義することができます。
これの利点は例えば長文の1行の文字列を1行に書くと読みづらいですが、複数行に分けて定義することで可読性を上げることができます。
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#小分けに定義 string = "Py" "thon" #Pythonと出力 print(string) #長文を複数行に分けて定義。出力は1行になる。 text = ("文字列を定義します。" "複数行にわたって定義しています。" "出力すると1行で書き出されます。") print(text) |
コメントの書き方
今までちょくちょく出てきましたが、頭に「#」をつけるとコメントとして書き出すことができます。文字列はそのまま書いてもエラーになりますが、コメントとして書くことでエラーなく文字列を書き出せます。複数行コメントを書き出したい場合は、該当の文字列の前後に「”””(ダブルクォーテーション3つ)」を添えます。

コメントはプログラムの実施には関係のない文字列体の事でプログラムの説明を付与することができます。また、意味のない文字列体なので一時的に無効化したい処理等の前に付け加えることで、そのプログラムを実行させないといったこともできます。

実際の書き方については以下のコードを確認してください。
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#ここにコメントを書きます。 """ 複数行書き出したい場合は ダブルクォーテーション3つを使って 上下を囲うことで表現できます。 """ a = 3 b = 2 c = 0 c += (a + b) #c += a * b #c += a * bは無視される print(c) |
以下、ここまでのまとめを書き出します。複数行のコメントと複数行の文字列の定義が同じ記号を使うのでどっちかわかりにくいところですが、変数に代入している、もしくはそのままprint関数等で出力しているか否かではんだんしましょう。
記号 | 内容 | 例 |
“” | 一行の文字列を定義 | text = “example” |
“”” | 複数行の文字列を定義 |
text = “”” aaa bbb “”” |
# | コメントを記述 | #これはコメントです。 |
“”” | 複数行のコメントを記述 |
“”” これは複数行の コメントです。 “”” |
“” “” | 文字列の連結 |
text = “aaa” “bbb” |
(“” “”) |
複数行に文字列を定義 |
text =(“aaa” “bbb”) |
以上で、文字列とコメントについては完了です。
次回は演算子を使った文字列の操作について取り上げていきます。
今回はここまでです。お疲れ様でした。
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