前回は関数に渡すデータについて確認しましたが、今回は関数から戻ってくるデータについて解説していきます。
戻り値とは
戻り値とは関数が特定の処理をした結果、呼び出し元に返すデータの事を言います。使い方としては例えば、足し算を実施する関数に値を渡して計算した結果を返してほしい際に、戻り値を使用します。

戻り値の書き方
戻り値の書き方は以下のようになります。
return 戻り値
return文を最初に記載し、後ろに返したい変数または、データそのものを記載します。これを処理の最後に記載することで、呼び出し元に返却したいデータを渡すことができます。
上記の内容を踏まえて関数側と呼び出し側とで書き方を確認します。
関数側の書き方
return文を関数中に記載する場合は処理の一番最後に記載します。
処理をブロック内に記載
return 戻り値
これで例えば足し算を実施する関数があったとして、足し算を実施した結果なんの値になったかを呼び出し元に返すことができます。他の言語では戻り値がどんなデータ型になるのかといったことを記載する必要があったりしますが、Pythonはその辺の制限は特にございません。
呼び出し側の書き方
呼び出し側は以下のようになります。
受け取り用変数 = 関数名 (引数)
戻り値を受け取るための変数を用意しそこに代入する形で関数呼び出しを行います。print関数等は戻り値がないので受け取る変数を用意する必要がありませんでしたが、戻り値を返す関数にはそれを受け取るための変数を用意する必要があります。受信用の変数がなくても処理はエラー無く実行されますが、結果を受け取れないので意味のない処理になる場合が多いです。
戻り値を利用した関数の例
最後に使用例を確認します。
今回はリストの中に様々な数値データを入れてそれの平均値を受け取る関数を考えてみます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 |
def calcAverage(list): sum = 0 #合計用の変数 count = 0 #カウント用の変数 for num in list: sum += num count += 1 #平均を求める result = sum / count #平均値を返却 return result #数値リストを定義 numlist = [50,123,144,210,4] #関数呼び出し ave = calcAverage(numlist) print(ave) |
上記の関数を使うことで数値のリストを渡せば簡単に平均値を求められるようになりました。
ここまでで、関数の基本はばっちりですのでご自身でいろんな関数を考えて実装してみると良いと思います。
今回はここまでです。
お疲れ様でした。
コメント