今回はWindows版Anacondaにおける環境変数への追加方法について解説いたします。
Anacondaを使用していると必ずと言っていいほどAnacondaのPATHを環境変数に追加する必要性に迫られる
と思いますので、環境変数への追加って何?どうすればいいの?という人の手助けになれば幸いです。
環境変数への追加の必要性
AnacondaのPATHを環境変数を何故追加しなくてはいけないかについて簡単にお話いたします。
手っ取り早く手順を知りたい方はこちらまでスキップしてください。
環境変数に追加するとどうなる
AnacondaのPATHを環境変数に追加すると、CondaコマンドがAnacondaプロンプトというAnaconda専用のコマンドプロンプトだけでなく、通常のコマンドプロンプトでも使用可能になります。
CondaコマンドとはAnacondaが提供しているPythonを管理するための独自のコマンドになります。
Condaコマンドが使えないと困ること
専用のターミナル以外でCondaコマンドが使えないと困ることは以下のようなことがあります。
- 通常のコマンドプロンプトから利用できない
- VSCodeといったアプリケーションとの連携に際にうまく動作しない
- Djangoなどのライブラリと連携する際にエラーが生じる
1番目はすでに説明している通りです。
2番目のアプリケーションの連動がうまくいかないといったことはよくあります。
例えばVSCodeで仮想環境の切り替えができない時はまさに環境変数にPATHが通っていないことが原因です。
その他Djangoなどのライブラリとも連携したいのにうまくいかないといったことがあります。
PATHの環境変数への追加方法
それでは実際の環境変数への追加手順について解説いたします。
1) まずWindowsの詳細情報画面を開きます。
詳細情報画面は[Windowsスタートメニュー]→[設定]→[システム]→[詳細情報]にてアクセスすることができます。

もしくはショートカットキーの「windowsキー」+「Pauseキー」で
詳細情報画面を直接開くことができます。

2) 詳細情報画面を開いたら各種画面から、[システムの詳細設定]をクリックします。

3) システムのプロパティ画面が出てきますので、[詳細設定]タブを開き、画面下部の[環境変数]をクリックします。

4) 環境変数の編集画面が出てきます。
上部にユーザーの環境変数の設定画面、下部にシステム毎の環境変数の設定画面があります。
どっちを設定したらよいのか迷いますが、どっちでも良いと思います。
システムの環境変数に設定すれば設定したPCを使うすべてのユーザーで環境変数の設定が有効になるので
とりあえず今回はシステム環境変数に設定しましょう。
ユーザーごとに設定したい方は上部の項目を編集してください。
まず、環境変数の[PATH]をクリックします。
選択できたら画面下部の[編集]をクリックしてください。

5) 環境変数[PATH]の設定画面が出てきますので、
新規ボタンをクリックして以下の項目を5つ全部入れてください。
「C:[インストールフォルダ]\Anaconda3」
「C:[インストールフォルダ]\Anaconda3\Library\mingw-w64\bin」
「C:[インストールフォルダ]\Anaconda3\Library\usr\bin」
「C:[インストールフォルダ]\Anaconda3\Library\bin」
「C:[インストールフォルダ]\Anaconda3\Scripts」
なお、インストールフォルダは初期インストール時に設定したフォルダとなります。
規定の値であれば、User\<ユーザー名> 配下に作成されているはずです。

6) 登録が完了いたしましたら、以下のようになるかと思います。
再度、環境変数のPATHに問題がないことを確認して[OK]をクリックしてください。

最後に環境変数へパスが通っていることを確認します。
スタートメニューキーを押して、そのまま”cmd“と入力してください。
コマンドプロンプトが表示されると思いますので、それをクリックします。

8) コマンドプロンプトを表示させたら以下のコマンドを入力し、Condaのバージョンが表示されたらOKです。

上記のように表示されれば環境変数へのPATHが正常に設定されております。
以上で設定は完了です。
そのほかAnacondaの使い方については以下をご参照ください。

今回はここまでです。
お疲れ様でした。
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