今回はGitのインストール方法とインストールする際に出てくる各オプションについての解説をいたします。
Gitのインストールオプションについてはかなりの量があり、何をどのように設定すればよいかわからないという人も多いと思いますので、そのような方の手助けになれば幸いです。
基本はデフォルトでインストールすればよいのですが、中には便利なオプションもありますので、自分の用途に合った形でインストールしてください。
Gitインストーラーの取得
まずはGitインストーラーを公式サイトから取得します。
1. 以下のサイトにアクセスします。
Git公式サイト

Windows版のインストーラーはアクセスすると右側に[Download X.XX.XX for Windows]という記載があると思うのでそちらから取得してください。
該当箇所をクリックすると以下のような画面になると思いますので、[Standalone Installer]の方を取得します。

“Portable”はUSBメモリ等にポータブル版としてインストールするためのものですので、そのような用途がある場合にご活用ください。
以下のようなファイルが取得出来ていればダウンロード完了です。

Gitのインストール手順
Gitのインストーラーが取得出来たら、インストーラーを起動します。
1. Information.

インストーラーをクリックすると上記のような画面が表示されますので、[Next]をクリックします。
(本画面はライセンスの説明になりますので、やる事は特にないです。)
2. Select Destination Location

こちらのオプションはGitのパッケージをインストールする場所を聞かれております。
デフォルトの[Program Files]にするかご自分でパッケージの管理場所を変えている場合はそこを指定するようにしてください。
基本はデフォルトの設定になるかと思います。
完了したら[Next]をクリックします。
3. Select Components

次にインストールするコンポーネントを聞かれますので、インストールしたいものにチェックを入れていきます。
デフォルトでいくつかすでにチェックが入っておりますので、特にいじらず、デフォルトのままで良いと思います。
必要なものが見つかったらチェックしてください。
一番下のScalarはいらない気もしますので、必要なかったら外してください。
完了したら[Next]をクリックします。
4. Select Start Menu Folder

ここではスタートメニューにGitのフォルダを作成する際の名称を聞かれております。
とくにこだわりがなければそのままでよいと思います。
また、必要がないのであれば[Don’t create a Start Menu folder]にチェックを入れてください。
完了したら[Next]をクリックします。
5. Choosing the default editor used by Git

こちらはGitで使用するデフォルトのエディターを選択する画面です。
Git Bash等でメッセージを入力する必要がある場合にテキストエディタを開く必要があるのですが、それがここで設定した内容になります。
VSCode等を利用する場合は、[Use Visual Studio Code as Git’s default editor] を選択すると良いかと思います。
適当なエディターを選んだら[Next]をクリックします。
6. Adjusting the name of the initial branch in new repositories

次に新規リポジトリ作成時の初期ブランチ名の指定画面が出てきます。
上を選択すれば一般的な[master]という名前で作成されますよと言っています。
特にこだわりがなければ上を選択してください。
完了したら[Next]をクリックします。
7. Adjusting your PATH environment

こちらのオプションですが、Gitをコマンドラインから使う時どういう風に使うかを聞かれています。
一番上はGitBashからのみで、2番目がサードパーティーのソフトウェアから、一番下がUNIX系のツールを使う時の選択肢になっております。
WindowsのコマンドプロンプトやそのほかのGitのツールなんかはサードパーティーに該当するので2番目を選ぶのがおすすめです。UNIX系のツールを使う予定がある場合は一番下を選択してください。
完了したら[Next]をクリックします。
8. Choosing the SSH executable

次にSSHのクライアントプログラム(ssh.exe)のインストールをするかどうかが問われる画面へと移ります。
ssh.exeが入っていれば下をそうでなければ下を選ぶ感じでしょうか。(環境変数にパスが通ている必要もあります。)
恐らくインストールしてない人が大半だと思いますので、上を選択しましょう。
完了したら[Next]をクリックします。
9. Choosing HTTPS transport backend

このオプションではGITでHTTPS接続を行う際に利用するSSL/TLSライブラリはどれにするかを聞いてきています。
通常個人で利用する場合は上でよいのですが、社内に設置してあるルート証明書を利用する際なんかは下を選択する必要があります。
完了したら[Next]をクリックします。
10. Configuring the line ending conversions

このオプションではテキストファイルの改行コードをどのように扱ったらよいかを聞いております。
Windows環境なら1,UNIX環境なら2って感じでしょうか。適当なものを選んでください。
完了したら[Next]をクリックします。
11. Configuring the terminal emulator to use with Git Bash

こちらのオプションはGitBashを使用する際のターミナルを何にするかを聞いております。
選択肢は上がMinTTYで下がWindowsのデフォルトコンソールです。
好みで問題ないと思いますので、適当な方を選んでください。
完了したら[Next]をクリックします。
12. Choose the default behavior of ‘git pull’

こちらは「git pull」をした時の動作について聞いているオプションです。
特に理由がなければデフォルトのままでよいです。
完了したら[Next]をクリックします。
13. Choose a credential helper

資格情報ヘルパーについての選択をするオプションです。
要はユーザーIDパスワードを保存しておくためのツールをインストールしますかという選択肢です。
セキュリティ的に厳しくする必要があるという場合は[None]でそれ以外はデフォルトで良いと思います。
完了したら[Next]をクリックします。
14. Configuring extra options

こちらは追加のオプションを設定する項目です。
ファイルシステムのキャッシュの有効化とシンボリックリンクの有効化のオプションです。
必要があればチェックをいれてください。
完了したら[Next]をクリックします。
15. Configuring experimental options

最後にさらに追加された、オプションの内容が問われる画面へと移ります。
試験運用的なオプションだそうですので、チェックは要れる必要は特にはないかなと思います。
完了したら[Install]をクリックし、インストールを開始します。

上記の画面が表示されればインストールは完了です。
インストール完了画面にはGitBashを起動するかとか、更新履歴を表示するかとか聞いてくるので必要であればチェックを入れてください。
以上でGitのインストール手順については完了です。
よくわからないオプション等があれば、ご連絡いただければ幸いです。
今回はここまでです。
お疲れ様でした。
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